司法書士試験の最終ステップ「口述試験」。筆記試験とは全く違う緊張感と即答力が問われるこの試験に、不安を感じている受験生も多いでしょう。
「司法書士口述試験とはどんな試験?」
「どんな質問がされる?合格率は?落ちたらどうなる?」
この記事では、司法書士口述試験の概要・日程・出題内容・過去問例・合格率・落ちた場合の対策まで、完全網羅で解説します。
さらに、試験当日の服装マナーや、合格後の流れ(新人研修・特別研修)についても詳しく紹介!
口述試験に不安を抱えている方、この記事を読んで「最終合格」への道筋を確実にしていきましょう。
司法書士口述試験とは?【概要と基本情報】
司法書士試験は、筆記試験と口述試験の2段階で構成されています。筆記試験に合格した受験者のみが、最終関門である「口述試験」に進むことができます。
口述試験とは、法律に関する基本知識や、司法書士としての職業倫理に関する内容について、面接形式で問われる試験です。
口述試験のポイント
- 【形式】面接官2名と受験者1名による個別面接
- 【時間】5〜15分程度(非常に短時間)
- 【対象科目】不動産登記法、商業登記法、司法書士法
筆記試験とは異なり、口頭で即座に答える必要があるため、知識を瞬時に言語化する力が求められます。
司法書士口述試験の実施日程・会場・当日の流れ
日程と会場
2025年の司法書士口述試験は、10月28日(火)に全国一斉に実施される予定です。 試験会場は、筆記試験合格通知とともに送付される「口述試験受験票」に記載されます。通常、各地方法務局の本局などが指定されます。
持ち物と服装
当日の持ち物は、以下の通りです。
- 口述試験受験票
- 黒のボールペンまたは万年筆
服装については特に指定はありませんが、多くの受験生はスーツ着用で臨みます。ビジネスシーンにふさわしい落ち着いた服装を選びましょう。
当日の流れ
- 指定時間に集合、受付
- 受験番号呼び出し
- 面接室での口述試験(約10分)
- 終了・退出
待ち時間が発生する場合もあるため、時間には余裕を持って行動しましょう。
司法書士口述試験の出題科目と質問例(過去問)
出題科目
司法書士口述試験では、以下3科目について質問されます。
- 不動産登記法
- 商業登記法
- 司法書士法(職責・倫理)
筆記試験と重なる内容も多いため、基本的な理解があれば十分対応可能です。
過去の質問例
実際に出題された過去問の例を紹介します。
- 「不動産登記の当事者申請主義について説明してください」
- 「共同申請主義の趣旨と例外を答えてください」
- 「定款の絶対的記載事項を答えてください」
- 「司法書士の使命とは何か?」
ポイント
簡潔で端的な回答を心がける
事例問題は少なめ
基本事項を正確に答えることが求められる
司法書士口述試験の合格率|落ちた場合どうなる?
合格率
司法書士口述試験の合格率は、例年【98〜99%】と非常に高いです。
筆記試験に合格している層が対象となるため、全体的にレベルが高いことが理由のひとつです。
落ちた場合
万が一、口述試験で不合格になった場合でも、救済措置として「翌年の筆記試験免除」を申請できます。
翌年度は筆記試験を受けずに、再び口述試験に挑戦できるため、万が一のときにも諦めずに対応しましょう。
司法書士口述試験の対策ポイント【合格に向けたコツ】
司法書士口述試験を突破するためのポイントは、以下の通りです。
① 大きな声でしっかりと話す
面接官に届く声で、明確に回答しましょう。自信のある態度はプラス評価にもつながります。
② 質問がわからないときは素直に聞き返す
無理に回答するより、「もう一度ご質問をお願いできますか」と丁寧に聞き返す方が好印象です。
③ 声に出して回答する練習を積む
テキストを読むだけでなく、実際に声に出して「口述回答」の練習をしておきましょう。模擬試験も効果的です。
司法書士口述試験合格後の流れ【新人研修・特別研修】
口述試験に合格すると、すぐに司法書士登録に向けた準備がスタートします。
新人研修
合格者は、日本司法書士会連合会が実施する新人研修を受講する必要があります。
司法書士会主催の実務研修
中央新人研修(eラーニング)
ブロック新人研修(地域別)
特別研修(認定考査)
簡裁代理業務を行いたい場合は、さらに特別研修+認定考査を受ける必要があります。
認定司法書士になると、訴額140万円以下の民事事件について簡裁代理権を持つことができます。
司法書士口述試験に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 口述試験当日の服装は?
→ スーツ着用が無難です。清潔感のある身だしなみを意識しましょう。
Q2. 試験会場はいつわかる?
→ 筆記試験合格者に送られる受験票に記載されています。
Q3. 合格率は本当に高い?
→ はい、例年ほぼ100%近い高い合格率です。
Q4. 落ちたらどうなる?
→ 筆記試験免除の申請をして、翌年再チャレンジできます。
Q5. 効果的な練習方法は?
→ 声に出して過去問を解き、模擬面接に慣れておくことが重要です。
まとめ|最後の一歩を確実に乗り越えよう!
司法書士口述試験は、最後の一歩。
ここをクリアすれば、晴れて司法書士としてのキャリアが始まります!
油断せず、しっかりと準備を重ねて、自信を持って本番に臨みましょう。
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